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掲示物の文字を色や背景に埋もれさせない
ブランドカラーを使った掲示でも、文字と背景が近い明るさだと読みにくくなることがあります。色数を増やす前に、文字が置かれる場所と情報の区別を見直します。
この記事の目次
写真の上に直接載せる必要を考える
写真の明暗が細かく変わる場所では、文字ごとに背景が違って見えます。無地の文字エリアを設ける、写真と文章を分けるなどの案を試します。細い縁取りを足すだけで十分と決めつけないでください。
色だけで意味を分けない
「赤は休業、緑は営業」とするなら、色と一緒に「休業」「営業」の文字を入れます。W3CのWeb向けアクセシビリティ解説でも色だけに情報を持たせない考え方を示しています。ここでは印刷物を検討する際の参考として使います。
画面上の数値と印刷を区別する
Web向けのコントラスト比は配色検討の参考になりますが、紙の反射やインク、照明を含めた読みやすさを保証しません。印刷物にそのまま適合判定を当てはめず、実際に使う紙で試します。
白黒でも情報を追えるか見る
白黒出力で見出しや状態の違いが消えないか確認します。必要なら枠、文字の太さ、記号を加えます。最終的にはカラーの本番出力も確認し、夕方の店内など実際の明るさで読めるか点検します。

画像を選ぶと拡大できます。
- 写真の上で読みにくいときは、無地の文字領域を検討します。
- 色に加え、見出しや形でも意味を区別します。
- 使う紙と照明で、読めるか試します。
色の印象と文字の読みやすさを別に見る
ブランドの雰囲気に合う配色でも、その上に細い文字を置くと読みにくいことがあります。色を使う目的を、雰囲気を伝える部分と情報を読む部分に分けます。写真や色面を残しつつ、重要な文字には安定した背景を用意する構成も選べます。
背景に模様がある場合は、文字列の一部だけが読みにくくなることがあります。大きな見出しが見えるからといって、価格の小さな数字や日付まで読めるとは判断しません。必要な項目を一つずつ読み、どの背景と重なる部分が難しいかを確かめます。
季節の写真に営業時間を載せる例
季節感のある写真を背景に、営業時間を載せた案内を考えます。写真の明るい場所では濃い文字が読みやすくても、暗い場所へ同じ文字が続くと見え方が変わります。この場合は、文字全体を無地の領域へ移す案、写真と文字を上下に分ける案などを比べます。
見出しを目立たせる色と、本文の色を別にする方法もあります。ただし営業日を色だけで示しているなら、曜日や「営業」「休業」の文字を付けます。白黒にした試し刷りで意味が消える箇所を見つけ、カラーの最終出力でも再確認します。色をなくすことが目的ではなく、色が分かりにくい条件でも情報を追えることが目的です。
調整の順番を決める
| 見直す順番 | 試す内容 |
|---|---|
| 文字の置き場所 | 写真の細部から無地の領域へ移す |
| 色以外の区別 | 見出し、枠、状態を示す言葉を付ける |
| 文字と背景 | 実際の紙で明暗の関係を比べる |
| 設置条件 | カバーの反射や照明の向きを確認する |
一度に配色、位置、文字の大きさを全て変えると、何が読みやすさに効いたか分からなくなります。候補を並べ、同じ内容を読んでもらって比べます。判断に使った条件を記録しておくと、紙や設置場所を変えたときの再確認にも使えます。画面の配色確認と、掲示物そのものの点検を両方行います。